
今回はアメリカの格安長距離バスであるグレイハウンド バスについて紹介します。
このグレイハウンド バスはアメリカではどんなに小さな田舎町でも運行しており、乗り換え等を駆使すればアメリカやカナダ国内のどこへでも行けてしまうバスで長距離の移動やアメリカ大陸の横断・縦断も可能なとても優秀です。
結論から言うと
グレイハウンド バスは価格も安く乗り心地も良かったです。
予約も簡単ですし、バス停も難なく見つけることができました。
「時間を気にしない方」や「なるべく移動費用を抑えたい方」にはオススメの移動方法です。
Contents
グレイハウンド バスとは?
グレイハウンドはアメリカ国内で最大級のバス会社で1913年にアメリカ北西部のミネソタ州にて設立されました。
現在はアメリカのダラスに本社を置いています。ロゴのマークは足が早い犬であるグレイハウンドをモチーフにしています。

グレイハウンド バスはとにかく安い
グレイハウンドの1番の特徴はなんと言っても価格の安さです。
アメリカは広大なので都市間の距離は車で2〜3時間ほどの距離にあり、ロサンゼルス-サンフランシスコ間のように場合によっては6時間くらいの場合もあります。
グレイハウンドはそういった都市間を結んでおり、そのほとんどの路線が20ドル前後で利用することができます。
列車(アムトラック)や飛行機を利用すると100ドル以上することを考慮すると破格の安さです。
サンフランシスコ- ロサンゼルス間を利用した場合
今回利用したサンフランシスコ–ロサンゼルス間は
- 飛行機を利用した場合:80~100ドル
- グレイハウンド バスを利用した場合:20~30ドル
と約3~4倍の価格差があり、グレイハウンド バスを利用することで移動にかかる費用をかなり抑えることができます。
予約するタイミングが早いほど安くなる
ただでさえ安いグレイハウンドは早く予約すればさらに格安に利用することができます。
同じ路線でも普段は20ドルくらいの価格が10ドルを切ることもよくあります。
時間によっても変わってくるので時間に余裕がある方は安い時間帯を狙って予約することがいいでしょう。
グレイハウンド バスを利用する際に注意するポイントは4つ
格安バスのグレイハウンドは非常に便利なのですが注意するポイントは4つあるので順に紹介していきます。
オンライン予約の確認画面がない
通常の予約サイトでは予約を確定する前に確認画面があるのですがグレイハウンド バスのオンライン予約サイトには確認画面がありません。
入力画面にて”完了ボタン”をクリックした時点で予約が確定となるので注意しましょう。
かといって入力時間は5分しかないのでゆっくり入力していると初めからやり直しになるので注意が必要です
予約に変更やチケットの払い戻しはオンラインでは不可能
グレイハウンドの予約の変更やチケットの払い戻しはオンラインでは行えず、チケットをダラスの本社まで郵送しなければなりません。
チケットは印刷して持っていくと安心
グレイハウンドに限ったことではありませんが、万が一のためチケットは印刷して持っておくと安心です。
基本的にグレイハウンドはE-Ticketを導入しているので、予約完了後に登録アドレスに送付されるバーコードを見せることで乗車することができます。
ですが日本と違ってアメリカのバス会社は本当に適当なのでチケットや領収書を印刷していかないと当日乗れないなんてこともあるので注意しましょう。
バス停に停まっている時間は短い
グレイハウンドに限らずアメリカのバスはバス停にて大体10~15分ほど停車しますが、人数が少ないと5分で出発することもあります。

またサービスエリアでは20~30分ほど停車する場合がほとんどなのですが、この場合も人数の点呼は行わないのでサービスエリアに置いてかれてしまわないように必ず休憩時間は聞いておくようにしましょう。
グレイハウンド バスを予約する際に必要なものは2つ
予約には
- ネット環境
- 自分名義のクレジットカード
の2つさえあればグレイハウンドの公式サイトにて予約することができます。
グレイハウンドの予約方法は簡単
グレイハウンド公式HPへとアクセス
TOPページはこのような感じ。
ここの空欄に出発地、目的地、利用日時を入力します。
今回ですと
- 出発地と目的地:"From"の欄に”San Francisco(出発地)" を"To"の欄に”Los Angels(目的地)”と入力
- 出発日:”Depart on”にサンフランシスコ(出発地)を出発する日を入力
- 片道のみの場合は”Return trip”の日付は空欄のまま
- 人数:”Passengers”の欄で人数を選択
- 割引:”Discount Options”で割引の種類、学割等の選択
- プロモーションコード:”Add promo code”では持っていればプロモーションコードを入力
上記の項目を入力後、オレンジ色のボタン”Search”をクリック
このような画面が表示されます。
日付ごとの最も安い値段が表示されるので日程を考えるのに便利です。
下へスクロールしていくと時間を選ぶことができます。
同じ路線でも時間帯によって停車駅の数や乗車時間が変わってくるので注意しましょう。
このように8時間でいけるものから12時間かかるものまで様々です。
その後料金の上に表示されている丸印をクリックすると予約画面に飛ぶことができるのでご自身の情報とクレジットカードを入力し予約が完了です。
その後、領収書を印刷し乗車当日に持参してください。
グレイハウンドの運賃は3種類
グレイハウンドには
- ECONOMY
- ECONOMY EXTRA
- FLEXIBLE
の3種類の運賃があります。
それぞれの運賃の特徴をまとめて見ました。
運賃タイプ | ECONOMY | ECONOMY EXTRA | FLEXIBLE |
預けられる荷物の数 | 1つ | 1つ | 2つ |
出発前の日程変更手数料 | 20ドル | 20ドル | 無料 |
優先乗り込み | なし | あり | あり |
価格 | 安い(15ドル~) | (20ドル〜) | 高い(40ドル〜) |
グレイハウンド バスでサンフランシスコからロサンゼルスへ移動
サンフランシスコから南下しロサンゼルスへ、9時間の旅の始まりです。
まずはサンフランシスコ市内からバスで10分ほどの距離にあるSan Francisco Bus Stationへ移動
朝の7時半、サンフランシスコのグレイハウンドステーションはとても静かでした。
カウンターでチェックイン、ここで荷物の検査や預け入れを行います。
日本では、ありませんがアメリカの長距離バスは荷物の検査をされることがあります。
ほどなくしてバスが到着し、サンフランシスコを出発しました。
グレイハウンドは基本的に席指定がないので、早い者勝ちです。
ほとんどの席にコンセントが備え付けられており、Wi-Fiも利用することができます。(かなり弱いです(笑))
トイレが一番後ろの席の隣にあります。席の広さはWILLERと同じくらいの広さでしたが横幅は広かったです。
しばらくすると休憩のため停車しました。グレイハウンドに限らず、アメリカのバス会社は人数の点呼を行わないので乗り遅れないように注意しましょう。
乗り遅れるとサービスエリアに置いてかれてしまうので、必ず休憩時間は聞いておくようにしましょう。
乗車していたほとんどの時間、何もない荒野が広がっていました。
3時間ほどするとロサンゼルスのバスステーションへと到着しました。
朝早くに出発しましたが、到着した時には日は暮れており夕方の5時前でした。
快適とまでは言えませんが、値段のことを考えると非常に良いバスだと思いました。
今後も利用していきたいと思います。
アメリカ国内を安く移動するならグレイハウンドバスを使おう
今回はアメリカの長距離バス グレイハウンドバス について紹介しました。乗ってみた感想としては、意外と良かったです。
この価格なら納得でした。使い方次第ではかなり費用を抑えて都市間を移動することができ、かなりオススメします。
・領収書を必ず印刷し持参すること
・休憩時には休憩時間を必ず聞くこと
以上の2点さえ意識すれば大丈夫です。この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
また、アメリカにはグレイハウンド以外のバス会社もあり、僕はボルトバスというバスを使ってポートランドとシアトルを往復したことがあります。
その時のことを紹介している記事もあるので宜しければご覧ください^^