
近年”キャッシュレス”という言葉が流行っているようにクレジットカードやデビットカード、QRコード決済に対する注目は高まっており多くの人がクレジットカードなどを持つようになりました。
特に海外に行ったことがある方は海外のキャッシュレス比率の高さにビックリしたことがある経験があるかと思います。
実際、日本ほど治安がいい国や偽札がほとんどない国は少ないので現金を多く持つよりクレジットカードで支払う方が安全です。
そこで今回は代表するクレジットカードの7大国際ブランドについて解説します。
・VISAやMastercardってよく聞くけど何なのかわからない
・どんな国際ブランドがあるの?
・どのブランドがおすすめ?
という方々にはオススメの記事です^^
Contents
クレジットカード ブランド 主なものは7つあります
普段、僕たちが使用しているクレジットカードには主に7つの国際ブランドがあります。
クレジットカードの左下に書かれているロゴがそれぞれのブランドを表しています。
主な国際ブランドは以下の7つです。シェアが高い順に紹介していきます。
シェアは2015年のニルソンレポートの世界全体の総購入取引件数におけるシェア率を参考にしています。
- VISA(ビザ)シェア58%:知名度とシェア世界No1の国際ブランド。アメリカ方面に強いと言われています。
- Mastercard(マスターカード)シェア26%:VISAに次ぐ世界No2の国際ブランド。主にヨーロッパ方面に強いと言われてます。
- 銀聯(ぎんれん)シェア13%:急成長中の世界No3の国際ブランド。中国中央銀行主導で作られました。
- アメリカンエキスプレス(American Express)シェア3%:世界シェアNo4の国際ブランド。ステータス性の高さが強みです。
- JCB シェア1%:世界シェアNo5の国際ブランドで唯一の日本発祥。日本国内の加盟店が多く使いやすさが特徴です。
- ダイナーズクラブ シェア1%:世界シェアNo6の国際ブランド。顧客の半数が富裕層と言われています。
- ディスカバー シェア1%:世界シェアNo7の国際ブランド。日本では発行されていません。
見ての通りVISAが圧倒的なシェアを誇っていて基本的にVISAさえ持っていれば世界中のほとんどの場所で決済をすることができます。
(出典元:https://www.businesswire.com/news/home/20160511005810/ja/)
オススメなのはメインカードとサブカードにVISAとMastercardを1枚ずつ所持しておくことです。
こうすることで地球上ではほぼ全ての場所で決済することができます。
クレジットカード ブランド 名=カード発行会社ではない
よく勘違いされている方が多いのですがVISAやMastercardといった国際ブランドはカードを発行している訳ではなく、決済機能を代行しているだけです。
例えば「楽天カードのVISA」や「〜〜銀行VISAカード」という名前のカードの場合、そのカードはVISAが発行しているわけではなく楽天や銀行などの提携先のカード発行会社が発行しています。
サービスや優待などもカード発行会社が請け負います。
それでは各国際ブランドについて紹介していきます。
VISA 圧倒的なシェアで発行枚数は20億枚以上
(出典元:https://www.cnbc.com/2018/01/08/tax-reform-prompts-visa-to-raise-401k-match-for-employees.html)
VISAはアメリカが発祥で クレジットカード ブランド の最大手と言っても過言はないほどのシェアを誇っています。(58%)
クレジットカード=VISAという方も多いのではないでしょうか?
VISAは1958年にバンク・オブ・アメリカ(Bank Of America)が消費者向けのクレジットカード「BankAmericard」を発行し、1976年にカードの名称をVISAへと変更したことら始まりました。
世界200ヶ国以上の国と地域に3600万店舗もの加盟店があり、この数字は他のブランドを圧倒しています。
カードのランクは下から順に”クラシックカード(一般カード)”→”ゴールドカード”→”ブラックカード”→”Infiniteカード”となっています。
VISAの特徴
・圧倒的な世界シェア。本当にどこでも使える。
・申し込みから発行までが早い
・利用実績を積むとゴールドカードにグレードアップできる。
Mastercard 加盟店数はVISA以上!
(出典元:https://www.fastcompany.com/40484347/mastercard-has-finally-realized-that-signatures-are-obsolete-and-stupid)
MastercardはVISAと同じくアメリカの企業ですが2002年にヨーロッパのEuroCard(ユーロカード)と合併しました。
その影響もあってか、当時はヨーロッパ県の会員が多く、「Mastercardはヨーロッパ方面に強い」と言われる理由なのかもしれません。
VISAに次ぐ世界No2のシェアを誇りそのシェアは26%でVISAとMastercardの2つのブランドで世界シェアの約80%を占めています。
Mastercardの強みは加盟店数の多さで、その数は約4000万店舗にも登ります。
海外での利便性が非常に高く、海外のATMを検索するアプリもあるので現金が必要になった際にスムーズにキャッシングをすることができます。
カードのランクは下から順に”スタンダード”→”ゴールド”→”チタン”→”プラチナ”→”ワールド”→”ワールドエリート”となっています。
Mastercardの特徴
・VISAに次ぐ世界シェアNo2
・世界210ヶ国、約4000万以上の店舗で利用可能
・ヨーロッパ方面に強い
僕は楽天が発行している楽天プレミアムカードの国際ブランドをMastercardにしています。
銀聯(ぎんれん) 取引高はVISA以上!?市場圧巻中の国際ブランド
(出典元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190116-03205502-clc_toho-cn)
銀聯(ぎんれん)はChina UnionPayは中国発祥のブランドでVISAやMastercardとは違いカードの発行を行なっています。
その勢いは凄まじく、発行枚数は65億枚と世界一で現在クレジットカード市場を圧巻しているブランドです。
銀聯自体は2002年に中国政府および中国人民銀行の主導で設立されました。
銀聯が発行している銀聯カードはクレジットカードと異なり「デビットカード兼キャッシュカード」というものです。
中国では銀行口座を作ると銀聯ブランドのキャッシュカードが発行されるので「中国に住んでいるほとんどの人が銀聯カードを持っている」ということになります。
銀聯は他の国際ブランドと提携をし、世界中の約1800の加盟店にて利用することができます。
日本でもセブンイレブンやイトーヨーカドーをはじめ多くの店舗にて利用することができます。
銀聯の特徴
・取引高(1兆9000億ドル)、発行枚数(65億枚)はVISA以上!!
・決済には暗証番号6桁+サインが必要なのでセキュリティが高い
・日本で発行できるのは三井住友カードもしくは三菱UFJニコス
アメックス(American Express)ステータス性がかなり高い!
(出典元:http://fortune.com/2016/02/17/american-express-to-overhaul-management-cut-jobs/)
アメックスの愛称でおなじみのアメリカンエキスプレスは世界シェアNo4のブランドでアメリカに本社を置く企業です。
シェアはVISAやMastercardにはシェアでは遠く及びませんが「アメックスはステータス性が世界一」と言われているほどに信頼性の高い クレジットカード ブランド です。
”アメックスというブランドを所持しているだけで持ち主の素性を保証してくれる”というお墨付きです。
その分、審査も他のブランドに比べ厳しいと言われています。
その証明として価格.comが2015年に行った「クレジットカードで最もステータスを感じる国際ブランドは?」というアンケートでは1位アメックス、2位ダイナースクラブ、3位VISAという結果でした。
[blogcard url="https://kakaku.com/card/article/status/"]アメックスは利用限度額に上限を設けておらず、会員の利用実績に応じて利用限度額が高くなっていきます。限度額に上限を設けずに高額決済ができるということもアメックスの魅力の1つです。
アメックスの特徴
・審査は厳しいが圧倒的なステータス性の高さ。所持しているだけで信用される。
・ほとんどのカードで年会費が必要。
・利用限度額に上限が設けられてない。
僕もメインカードはSPGアメックスというカードを利用しています。
このカードは高級ホテルグループであるマリオットグループの上級会員になることができアップグレードなや毎年無料宿泊といった様々な特典を受けることができます。
SPGアメックスについては以下の記事で紹介していますのでよろしければご参考ください^^
JCB 日本発の国際ブランド
(出典元:https://www.hobex.at/en/service/logos/)
数あるクレジットカードの国際ブランドはほとんどがクレジットカードの生まれの地であるアメリカの企業ですがその中で唯一の日本企業がJCBです。
1961年に日本クレジットビューローとして設立され、その頭文字をとってJCBと呼ばれています。同年には日本初のクレジットカードの発行を開始し1981年に海外展開を開始しました。
JCBはシェアではVISAやMastercardに遠く及びませんが、強みとして日本での使いやすさに定評や日本人が観光でよく訪れる世界32の主要都市に設置されているJCBプラザがあります。
また、世界9都市に設置されているJCBプラザラウンジを利用することができます。
日本国内での加盟店の数はVISAとMastercardを合計したものよりも上回っています。
JCBの加盟店数:約900万店舗
VISA、Mastercardの合計加盟店数:約600万店舗
カードのランクは下から順に”JCB一般カード”→”JCBゴールド”→”JCBゴールド・ザ・プレミア”→”JCBプラチナ”→”JCBザ・クラス”となっており、JCBザ・クラスはブラックカードにあたります。
JCBの特徴
・海外の観光拠点にあるJCBプラザやJCBプラザラウンジが利用できる。
・現地のラウンジにてホテルやレストラン、各種オプショナルツアーの予約やカードの紛失、盗難時のサポートを日本語で受けることができる。
・日本での加盟店数はVISA、Mastercardよりも多いので国内で使いやすい
ダイナースクラブ (Diners Club)世界で最初にクレジットカードを発行
(出典元:https://www.hobex.at/en/service/logos/)
ダイナースクラブは世界で初めてクレジットカードを発行した企業です。
世界シェアはNo6と決して高くはありませんがアメックス同様にブランドがもつステータス性の高さが特徴でアメックスと同様、もしくはそれ以上とも言われています。
その高いステータス性の証明として提携カードの少なさや提携企業が一流企業ばかりであること、どのカードでも年会費(最低¥22000)が発生するということが挙げられます。
ダイナースとは「食事をする人」を意味しており、グルメ関連の特典の豊富さがダイナースクラブの本領です。普通では予約ができないような高級レストランや高級料亭に予約できたり、様々なレストランの優待やイベントを受けることができます。
以下のプランがあります。
- エクゼクティブプラン:対象レストランの所定のコース料金が1名分もしくは2名分無料。
- おもてなしプラン:1流シェフのおもてなしを受けることができます。記念日やデートなどにオススメ
- 料亭プラン:通常では予約が困難な高級料亭をダイナースが代わりに予約してくれます。
- サインレススタイル:支払い時にカードの提示やサインが不要でスマートな会計をすることができます。
- ナイトイン銀座:銀座の高級クラブやオーセンティックバーを気軽に楽しむことができます。
ダイナースクラブの特徴
・アメックスに匹敵するステータス性の高さ
・全てのカードに年会費が発生するが他社のゴールド、プラチナカード並みの特典
・食事関連の特典がかなり多い
ディスカバー(DISCOVER) 日本では発行されていないブランド
(出典元:https://www.hobex.at/en/service/logos/)
ディスカバーは認知度はかなり低いと思います。なぜなら、このブランドは日本では発行されていない国際ブランドだからです。
ですがこのロゴをレジにて目にしたことがある方に多いかもしれません。
ディスカバーはアメリカを中心に普及してきたブランドで2005年にクレジットカードの国際ブランドの仲間入りを果たし、現在は会員数5千万人以上、加盟店数は400万店舗以上と徐々にシェアを広げています。
中国の銀聯や日本のJCBと提携をし、アジアでもシェアを広げています。
ディスカバーの特徴
・日本国内では発行されていないが利用できる
・銀聯やJCBと提携している
まとめ
今回はクレジットカードの国際ブランドについて簡単に紹介しました。
海外では現金よりもクレジットカードで決済をする場合が多いでし、日本でもキャッシュレス決済が主流になってくるかと思う
ので今以上にクレジットカードを使う場面が増えるかと思います。
今後もクレジットカードやその他の決済方法についても紹介したいと思いますのでよろしくお願いいたします^^
すでに記事にて紹介しているものもありますのでよろしければご覧ください。