
ニューヨークのマンハッタンにある911メモリアルミュージアムへ行ってきました。
今回はニューヨークシティパスを利用して訪れたのですが、正直言って初めはあまり乗り気ではなく
「無料なのでせっかくだから行くか」と思っていましたが見学しているうちに「ここはテロのことを知っている人もあまり知らない人もニューヨークに訪れたら必ず行ってもらいたい場所だ」と思いました。
何故ならば、ここは「人生いつ何が起こるかわからない」「家族や友人などの身の回りの人たちを大切にしよう」と人生観について考えさせられた場所だからです。
本記事では
- 911メモリアルミュージアムについて
- 911メモリアルミュージアムへのアクセス・チケット情報
- 911メモリアルミュージアムを見学した感想
をあまり文章は使わずに画像を中心に紹介したいと思います。
Contents
911メモリアルミュージアムとは
911メモリアルミュージアム(National September 11 Memorial & Museum)は2001年にニューヨークで起きた”アメリカ同時多発テロ”の悲劇を忘れないために、後世に伝えるために2004年に建設が始まり2014年に完成しました。
場所はマンハッタン南部、テロが起きた現場であるワールドトレードセンター(WTC)の跡地にあります。
アメリカ同時多発テロとは
アメリカ同時多発テロはアメリカ現地では9/11(Nine Eleven)と呼ばれています。
2001年に9月11日にアメリカ国内で同時に発生した4つの航空機を用いたテロで、標的は”ワールドトレードセンター(WTC)”とアメリカ国防省本庁舎”ペンタゴン”が標的にされました。
4つの旅客機がハイジャックされ、それぞれ激突・墜落をし全ての飛行機の乗客・乗務員は全員お亡くなりに、2棟あったワールドトレードセンター(ノースタワーとサウスタワー)が無残にも崩壊した史上最大規模の大惨事です。
ハイジャックされた4機
ワールドトレードセンターへ1機目(8時46分 アメリカン航空11便)が衝突した後に中継が始まりましたが、その生中継中に2機目(9時3分 ユナイテッド航空175便)が衝突したので世界中にその様子が放送されました。
残りの2機はは9時38分にペンタゴンに衝突したアメリカン航空77便と乗客の反撃により衝突せずに墜落したユナイテッド航空93便です。
このユナイテッド航空93便はもし乗客の反撃がなければアメリカ国会議事堂かホワイトハウスに突入していたと言われています。
この93便を題材にした映画「ユナイテッド93(United 93)」も製作されました。
営業時間・休館日
911メモリアルミュージアムはメモリアルエリアとミュージアムエリアにわかれており、ミュージアムはメモリアルエリア内にあります。
メモリアルエリアはかつて2棟のワールドトレードセンターが立っていた場所で現在はプールのようになっておりそこにはテロの犠牲者の方の名前が刻まれた慰霊碑になっておりここには無料で入場することができます。
- 営業時間
【メモリアルエリア】
毎日:7時30分〜21時
【ミュージアムエリア】
日曜〜木曜日:9時〜20時(最終入場は18時)
金曜・土曜日:9時〜21時(最終入場は19時)
- 休館日
なし
アクセス オススメは地下鉄
911メモリアルミュージアムはマンハッタンの南側、有名な金融街であるウォール・ストリートの近くにあります。
最寄り駅が多いのでオススメの行き方は地下鉄です。
地下鉄の最寄駅は
- 1番線:WTC Cortlandt駅
- 4,5番線:Fulton駅
- E線:World Trade Center駅
- R線:Cortlandt St駅
の4つがあり、それぞれの駅から徒歩数分でメモリアルミュージアムに到着します。
タクシー
タクシーですとタイムズスクエア周辺から20分で到着します。
必ず黄色か緑色のタクシーを利用してください!!

そんな方は安全なUberがオススメでスマホ1つでタクシーを呼ぶことができタクシーに比べて安価で利用することができます。
入場料金
子供(7-12歳):15ドル
子供(13-17歳):20ドル
学生・シニア(65歳以上):20ドルチケットは半年前から購入可能です。

チケットは事前に入手しておくべき

911メモリアルミュージアムに持ち込めない持ち物
911メモリアルミュージアムに入る前に空港並みのボディーチェックの受けます。
(ニューヨークの観光スポットはどこもセキュリティチェックがあります)
その際に以下の持ち物を所持していると入場を拒否される可能性があります。
- アルコール飲料
- 動物(盲導犬などのサービスアニマルを除く)
- ガラスのボトル
- 武器や爆発物
- 20cm×43cm×48cm以上の荷物
手荷物を預けたい場合はインフォーメーションカウンターの近くに荷物預けコーナーに預けることができます。
911メモリアルミュージアムに行ってきた
セキュリティチェックを通過し展示物が主に設置されている地下へと向かいます。
頭上にはテロでお亡くなりになられた方々の出身国の国旗が掲げられています。
地下へ降りるエスカレータには世界貿易センタービル崩壊後に残った鉄柱が紹介されています。
これはノースタワーの地上70フィート(21m)の高さにあったものです。
展示フロア 地下1階
地下1階には展示物の他におみやげ屋さんやカフェ、ガイドブックや音声ガイドを配っている受付があります。
日本語も対応している音声ガイドは7ドルの料金がかかりますが、アプリをインストールすれば無料で使用することができます。
地下1階から2階に行くまでの間で時系列順にテロの様子を追うことができます。
まず最初に目に入るのが同時多発テロが発生する16分前のワールドトレードセンターの様子です。
この後8時46分に1機目が9時3分に2機目が衝突しました。
反対側の壁には同時多発テロの概要が説明されています。
目撃者の生の声が映し出されています。
「夢を見ているような」「現実とは思えない」など当時目撃した多くの人がこう思ったに違いないでしょう。
先ほどのスペースを抜けると当時のワールドトレードセンターで使われていたコンクリート壁が使われています。
真ん中の柱は最後に残っていた柱”Last Column”です。
- PARD(港湾局警察)37人
- NYPD(ニューヨーク市警)23人
- FDNY(ニューヨーク消防局)343人
硬い素材でできたビルの部品が無残な姿が当時の衝撃の凄まじさを物語っています。
飛行機が衝突する前と後の写真や映像が鮮明に残されています。
展示フロア 地下2階
地下2階に行くと通路の壁にテロで亡くなった方々の写真がランダムに表示されていました。
地下2階へ行く途中に展示されているこの階段は”生還者の階段”(Survivors Stairs)と呼ばれており実際に使われていました。
テロが起こった当時のままの姿で残されておりワールドトレードセンターのビルからこの階段を通って逃げ切った人達が生還することができたのでこのように呼ばれています。
古代ローマの詩人、ヴェルキリスの言葉
”NO DAY SHALL ERASE YOU FROM THE MEMORY OF TIME”
どんな日もあなたを時の記憶から消すことはないでしょう
この作品を作った方はワールドトレードセンターの瓦礫の鉄鋼を溶かしてこの文字を造りました。
ビルの一番上に使われていた電波を受診するアンテナです。
救助に駆けつけた消防車が待機していたところ、2機目の衝突により降ってきたビルの部品が衝突しこのような姿になりました。
ワールドトレードセンターのエレベーターを動かしていたモーターです。
救助にあたり犠牲になったニューヨーク消防局のブルックリン地区を担当していた消防隊205番隊とはしご車隊118番隊を追悼する絵画です。
地元の高校生と協力して制作されました。
撮影禁止のエリアがあります
先述した展示の他にも博物館の中央に位置する
”Historical Exhibition” "Special Exhibition" "Remembrance"
は撮影禁止のエリアです。
とても亡くなられた方々の写真や遺族の方々の肉声、悲惨で鮮烈な写真が展示されておりとても胸を痛めたと共に改めてテロの恐ろしさを実感しました。
ニューヨークシティパスを使ってお得に入場しよう
911メモリアルミュージアムはニューヨークシティパスを使って入場するのがオススメです。
ニューヨークシティパスはニューヨークの主要観光スポットを通常の料金よりも安く回ることができる観光パスで、その中には911メモリアルミュージアムも含まれています。
911メモリアルミュージアムは行くべき所
ニューヨークの911メモリアルミュージアムについて紹介しました。
初めは乗り気でなかった僕も展示物を見学するととても考えさせられる内容でした。
いつ日本でこのような事が怒るのかは予測不可能です。
だからこそこのテロを風化させないためにも、実際に起こったあの悲劇911メモリアルミュージアムで見学することは非常に大切なことだと思います。